車検切れの車はそのまま売れる?知らないと損する買取のポイントと注意点
「車検が切れてしまった。どうしたらいい?」
羽曳野市や藤井寺市、松原市などで買取をしていると、こうした相談はかなり多いテーマのひとつです。
車検切れというと——
「走れないから売れない」
「車検を取らないと買い取ってもらえない」
このようなイメージを持つ人もいます。
ですが実際には、車検切れの車でも問題なく売れます。むしろ車検を取らずに売ったほうが経済的なケースも多い のです。
この記事では、車検切れの車を売るときに知っておくべきポイント、
損をしないための判断基準、トラブルを避ける方法などを、できる限り丁寧にまとめました。
「車検切れの車をどう扱えばいいかわからない」
そんな不安がスッと消えるよう、順番に解説していきます。
■ 1.そもそも“車検切れ”とはどんな状態?
車検切れとは、車検の有効期限が過ぎている状態のこと をいいます。
有効期限を過ぎると…
● 公道を走行することは法律で禁止
● 駐車場から動かすこともできない
● 自賠責保険も切れているケースが多い
● 公道を走ると無車検運行で重い罰則
「とりあえずちょっとだけ動かすくらいなら…」
と思ってしまいがちですが、車検切れ車の走行は非常にリスクが高く、取り返しがつかないトラブルにつながります。
ただしこれは “自走できない”=“売れない” ではありません。
■ 2.車検切れの車は“売れる”。しかもそのままの状態でOK
結論からいうと、車検切れの車は普通に買取可能 です。
理由はシンプルで、買取店側が独自の搬送方法を持っているため、
お客様が動かさなくても安全に引き取りできるからです。
✔ レッカーや積載車での無料引き取り
✔ 店側が仮ナンバーを取得して運搬
✔ そのままオークションや修理業者へ流通させる
実際に「車検が切れてから数ヶ月放置した車」でも買取したケースは数多くあります。
■ 3.車検を取ってから売るべき?取らずに売るべき?
これは非常に多く聞かれる質問です。
結論は 多くのケースで“車検を取らずに売ったほうが得” です。
車検取得には…
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検査費用
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自賠責保険
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重量税
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整備費用
これらが最低でも 6〜12万円ほど かかります。
ですが車の買取価格は、
車検を残したからといって10万円以上高くなるわけではありません。
つまり、車検費用をかけた金額分が必ず買取額に上乗せされるわけではないのです。
<実例>
車検費用に8万円かけた → 買取価格は+2万円程度
→ 実質6万円損 してしまう
こうしたケースは珍しくありません。
■ 4.車検切れの車を売るときに“損しないための3つのポイント”
車検切れ車は売れますが、
売り方によっては損をしてしまうこともあります。
ここでは、押さえておくべき重要ポイントをまとめます。
●(1)動かさない——無理にエンジンをかけない
「久しぶりだから動くか確認したい」とエンジンをかけたことで、
逆にトラブルになるケースもあります。
車検切れの車は…
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バッテリー上がり
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オイル劣化
-
タイヤの空気圧低下
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ブレーキ固着
など、状態が不安定なことが多いです。
無理に動かすことで「故障 → 買取額ダウン」につながる可能性も。
動作確認は店側に任せるのが安全です。
●(2)放置期間が長いほど、買取価格は下がりやすい
車検切れ=「そのまま放置することが多い」という特徴があります。
ところが放置期間が長いと…
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タイヤがひび割れする
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車内の湿気で臭いがこもる
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エンジン内部が傷む
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カビ・サビが増える
など、車の状態が悪化しやすいため、査定額は確実に下がります。
売るなら「車検が切れてすぐ」「放置が短い段階」が一番ベストです。
●(3)できるだけ“出張査定”を利用する
車検切れ車は動かせないので、持ち込み査定は現実的ではありません。
出張査定であれば…
✔ 自宅まで来てくれる
✔ 車検切れでも問題なく確認できる
✔ トラブルのある部分もその場で説明してくれる
特に地域密着型の店は、
時間に融通が効きやすい、丁寧に状態を見てくれるというメリットがあります。
■ 5.車検切れでも必要な書類は「通常の売却」とほぼ同じ
車検の有無に関係なく、
売却に必要な書類は基本的に同じです。
必要書類
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自動車検査証(車検証)
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印鑑(またはサインで可の業者も)
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自賠責保険証明書(切れていても必要)
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リサイクル券
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譲渡証明書(店側が用意)
「車検がないから特別な書類が必要」
こう思われがちですが、実際は普段とほぼ同じ流れです。
■ 6.車検切れ車の買取価格はどう決まる?
車検切れそのものよりも、
車の状態・放置期間・人気度 が査定に大きく影響します。
査定ポイント
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外装の傷やサビ
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内装の汚れ・臭い
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バッテリーの状態
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エンジン・ミッションの動作
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タイヤの劣化
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車種の需要
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年式・走行距離
特に最近は、
古い軽自動車でも海外需要が強く、
10〜20年落ちでも値段がつくことが増えています。
■ 7.車検切れ車を売るときにやってはいけないこと
知らずにやってしまうと損をする行動があります。
ここでは避けるべきNGをまとめます。
❌(1)車検を取ってから売ろうとする
→ ほぼ回収できず損になることが多い
❌(2)自走して店舗まで持っていく
→ 無車検運行で罰則。事故なら自己破産レベルの責任
❌(3)長期間放置する
→ 劣化が進み、査定額が大幅ダウン
❌(4)複数店に相見積りを取らず即決
→ 車検切れ車は値付けが業者によって大きく変わる
❌(5)嘘をつく(事故歴・修復歴など)
→ すぐバレるのでマイナス査定につながる
■ 8.安全に売却したい人ほど“丁寧な説明ができる店”を選ぶべき理由
車検切れ車は状態の説明が必須なので、
誠実な店かどうかが顕著に出ます。
丁寧な店ほど…
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放置状態のリスク
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車検を取る必要性の有無
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どこを評価して査定額が出ているか
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引き取り方法(レッカーなど)の説明
これらを簡単に済ませず、
“お客様が疑問を残さない形” で対応します。
逆に、
「とりあえず売ってください」
「車検ないなら安いですよ」
という説明の浅い業者は、後でトラブルになる可能性が高いです。
■ 9.まとめ:車検切れでも安心して売れる。早く・正しく動くのが一番得
車検が切れた車でも、
そのままの状態で問題なく売却できます。
ただし、損をしないためには次のポイントを押さえる必要があります。
● 車検は取り直さず、そのまま売る
● 放置期間をあけない
● 出張査定を利用する
● 説明の丁寧な店を選ぶ
特に、車検切れは「どう扱えばいいかわからない」という不安が付きまといます。
そんなときこそ、無理に動かさず、まずは正しい知識を持つことが大切です。
あなたの車の価値は、
車検の有無だけで決まるわけではありません。
正しい手順で進めれば、車検がなくても十分に評価されます。